I-Method
エックスデー |
2010年1月23日 |
民主党政権は、たいへん話題が多くて、ニュース番組を見たり、新聞を読んだりするのが毎日楽しみだ。 政権が誕生する前から、「小沢が政権をとったら持論の検察改革に着手し、小沢vs検察の全面戦争がはじまるだろう」と、雑誌やネットでは報じられていたが、今の状況が1年以上前から予言されていたとおりになっているのがちょっと怖い気もする。 小沢検察戦争を誇張して騒ぎ立てるメディアがあるかと思うと、かわりばえのしない「政治と金」的なコメントでお茶を濁すニュース番組もある。全体として「民主党も自民党も同じじゃないか」というしらけた世論が誘導されているとすれば、ちょっともったいない気がする。 小沢幹事長逮捕のエックスデーがせまっているとかいったデマがネットに流れる様子は、ホリエモン逮捕のときとなんとなく似ている。あの当時、メディア関係者の間では年末からホリエモン逮捕はいつかという話題でもちきりだったのに、テレビでは翌月にせまった栄光からの転落を演出するかのように、ライブドアのど派手なクリスマスパーティをしらじらしく喝采していた。(政界進出に失敗したホリエモンと、政権党の中枢にいる小沢幹事長を同列に論じられないのは当然であるが。) 海の向こうではオバマ大統領の人気が急落しているが、それでただちに民主党政権が崩壊するようには見えない。アメリカ国民のプライドが大統領を支えているように思う。 プライドが高いのは中国人も同じだ。毛沢東がひどい政治家だったことを知らない中国人はいない。しかし、中国を建国した毛主席をたたえない中国人もまたほとんどみかけない。そんなことをすれば中国人としての自分のプライドも否定することになると承知しているからだろう。共産党がなくなったら中国は分裂すると考えている中国人は多い。逆に言うと中国共産党の役割はもうそれしか残っていない。だからヒステリックなまでに少数民族の反乱を恐れる。 日本国民はどんなプライドで民主党政権を支えていくのか。それとも見放すのか。たしかにエックスデーはせまっているのかもしれない。 先頭のページ 前のページ 次のページ 末尾のページ |
渋柿庵主人 |