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渋柿庵日乗 三四


参院選直前特集(2) 内閣支持率

2010年6月11日
 今回は少子化について論じるつもりだったけど、民主党と同じで先送りです。
 昨日、各メディアからいっせいに新内閣支持率の世論調査結果発表が解禁されましたね。(解禁日があるってことは、談合組織があるってことですね)
 どこもみんな判で押したように60%台でした。
 支持している理由の一番は「反小沢内閣だから」
 ほんとにこんな出来レースでいいんでしょうか。
 というか、この世論調査がやらせじゃないとして、同じ党内の派閥争いにすぎないのに、それを理由に内閣を支持するなんておかしいでしょう。

 ちなみに、私も菅内閣を支持します。でも、理由は反小沢内閣だからではなく、とりあえず、今、日本の政権を託すことができる党が民主党しかないからです。その党に小沢という、叩かれても叩かれても復活してくるしたたかな政治家がいることも、菅内閣を支持する理由の1つです。
 反小沢内閣というけれど、同じ党の同志なんだし、考えれば考えるほど、菅内閣は、小沢が仕立てあげた選挙菅理内閣に思えてきます。いつ鳩山を菅に変えるか、小沢が練りに練ったタイミングでの鳩山更迭だったんでしょう。

 みんな内心では、小沢にやられたと思ってるのに、誰も言わない。菅首相も、敵は小沢だみたいなコメントをいけしゃあしゃあと述べてる。
 無視されている自民党にとっては、これ以上の屈辱はないでしょう。ある意味では、自民党なんか敵じゃないという世論をサブリミナル(無意識)に誘導するすごい戦略です。
 新党ブームもすっかりかすんで、いまや小沢を叩くために民主党に投票しようって、冷静に考えたらありえないムード。

 それにしても、金太郎飴みたいな世論調査しかできないメディアには、いまさらながら失望しましたし、同じ党の内閣で、政策はなんにも変わっていないのに、支持率がたちまち3倍も変ってしまう日本の世論の優柔不断さってなんなんでしょうか。
 広告収入が激減しているテレビ局にとっても、新聞社にとっても、7月の参院選の広告収入は、まるごと夏のボーナス。
 とくに政権党の民主党からは巨額の広告費が落とされることでしょうから、新内閣を叩いちゃいけないってことは、暗黙の了解事項。
 どこのメディアにとっても、新内閣誕生は政権党をよいしょして広告収入を獲得するための絶好のチャンスだったわけです。
 その結果が60%台、歴代5位のまあまあの高支持率。ほんとにやらせっぽい世論調査でした。
 
 次回はほんとに少子化です。

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渋柿庵主人