I-Method
環境カレンダー標語のたのしみ |
2010年8月17日 |
財津氏の「トイレで知る・考えるカレンダー2011」の制作がはじまり、今年 も私に監修依頼がきました。 私の役目はあくまで監修者なんですが、おのずといくつか標語が思い浮かびま す。毎年、財津氏に提案はしているのですが、これまで10年間で採用されたのは たったの1作だけ。 財津氏はまじめに環境問題を憂えている方なので、私の作ったようなおちゃらけ は、お気にめさないようです。それでも監修していると、つい自分ならと、作るつ もりがなくても作ってしまいます。 今年も監修にとりかかるや、作業そっちのけで、さっそく一作思い浮かんでしま いました。というわけで、財津氏に提案する前に、ここで発表しちゃいます。 本物の2011年版カレンダーの標語は、まだ財津氏原案段階ですが、いずれも 傑作ぞろいです。年末の完成をおたのしみに。 そうそう、読者のみなさんも、標語をご提案されてはいかがですか。喜んでお取 次ぎいたします。私のはきっとダメですが、まじめな財津氏が気に入るようなまじ めな作品だったら、採用されるかもしれません。 (石渡作・トイレで考える3月の標語) 彼女は日本が愛しています 私のお友達に、中国人の留学生はいました。 帰国するとき、親戚からいっぱい日本製品のお土産たのまれました。 彼女は秋葉原に行きました。 でも、電気製品はみんなマレーシア製か台湾製でした。 彼女は洋服買いに行きました。 中国製ばかりなの知ってましたが、 一生けんめい日本製探しました。 ちょっとお高いけれどブラウス選んでレジに行きました。 「これ、原料も日本製ですか」 「さあ」店員さんわかりませんでした。 買わずに帰って調べると、日本の繊維自給率10%ないです。 自給率1%のシルクで作った着物は、自動車買えるくらい高いでした。 彼女はお菓子屋さんに行きました。 日本のチョコレットは中国で大人気、模倣品いっぱいあります。 でも、原料は? 調べてみると、お菓子の原料はみんな外国産でした。 おせんべいしか日本のお土産買えなかった友達は がっかりして空港へ向かいました。 「でも、まって。これって儲かるかもよ」 彼女は帰国をやめてメードインジャパン作る会社日本で作りました。 中国人観光客のおかげで、彼女の会社は大繁盛。 でも、日本のお客さん、もっと多いです。 彼女は日本が愛しています。 先頭のページ 前のページ 次のページ 末尾のページ |
渋柿庵主人 |